研磨工程を ⑪

某日、刃取りを開始。 刃艶を使います。 どの工程もそうなのですが、特に時間と根気が必要な作業かもしれません。 ※艶入れ以降の画像はデジタル画像の性質上、刀身の実物よりも肌の出方が強く見えたり肉眼では全く確認出来ない色ムラが強調されたりと、画像としては課題の残る物です。  それらを解決するには部分画像を使用すれば済むのですが、工程の紹介と言う意味であえて刀身全体画像を使用致します…

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名研師たち

最近の研ぎではなく、古研ぎの刀で見事に研がれた物に度々出会います。 古研ぎと言っても江戸時代から昭和まで幅広く、判りづらい話ですね。 しかし研ぎの時代とは慎重に判断しなければ分かり難いものです。 普段、いつ頃の研ぎか?と聞かれたら諸条件と見た目から大体この位前じゃないでしょうか・・とお答えしますが、根拠は薄いです。 10年ほど前でしょうか京都で、   諏訪上宮御釜作貞宗作  …

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研磨工程を ⑩

拭いが入りました。 刀歴が長い方はそうでも無いのかも知れませんが、ネット上などでは「差込研ぎ」がもてはやされると言いますか、「鉄肌拭い」や「刃取り」を軽視する傾向が有る気がしてなりません。 最近はネット上でそう言う発言が有ると一般にも広がってしまう世の中ですので、拭いや刃取りの奥深さをお伝え出来ないものかと思うのですが・・・。   私などが書くのはおこがましいとも思うのですが、一応ネッ…

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新年会恒例一本入札

先日は京都支部新年会。  恒例により新年会は一本入札で行なわれます。 (今回は、「提出は一回のみですが、それぞれ三つ書いてもよし」と言う大サービスの一本入札でした) 会場で久々に刀鍛冶修行中のピエールさんにお会い出来ました。 ピエールさんはいつも誰よりも熱心に鑑定をされています。 私事ですが、英語の話せる40代を目指してここ半年ほど英語のお勉強をして居るのですが(至ってマイペースな…

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研磨工程を ⑨

艶入れ作業は続き、某日上げ艶に。 荒砥で線や面を決め、以降細名倉までそれを維持しつつ、より正確に整えながら砥石目を完全除去(この”完全除去”が他の刃物類とは別次元で行なわれます)。 数日間内曇を効かせ、刀の中に有る物を全て出す。 そして最終的にどう見える様に仕上げるかは、地艶と拭いの作業で決まります。 長く続いた一連の作業の集大成です。 地艶は、同質の物でも「大きさ」と「厚さ」…

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研磨工程を ⑧

最近祝日とか休みが多くないですか?!  歳をとって来るとそう感じるんでしょうかね。 また休みかい!休みばっかりやなほんま(怒)!っと毎月毎月言ってる気がします・・。 研磨の工程は地艶に来ました。 某日、下地艶をかけます。 ※この艶入れ以降の画像はデジタル画像の性質上、刀身の実物よりも肌の出方が強く見えたり肉眼では全く確認出来ない色ムラが強調されたりと、画像としては課題…

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研磨工程を ⑦

某日、地砥を引き終えようやく内曇工程が終了しました。 鋒をナルメ、下刃艶をかけます。 下刃艶は主に刃に対し効かせて行くのが通常の作業ですが今回は地砥を荒く引きましたし、この後使用する予定の下地艶の質も考慮し、地砥で作った硬い刃艶で刀身全体に艶入れをします。 個人的にはこの状態や次ぎの下地艶、その次ぎの中地艶時の刀身が凄く好きです。 映りの有る物は全工程中一番際立って見えま…

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研磨工程を ⑥

引き続き内曇工程ですが、某日、数種の刃砥を経て地砥を引きます。 主に刃引きの時ですが、細名倉までは砥石目を揃えながら進みますので節が規則的に付きますが、内曇は細名倉の粒度より格段に細かいですのでよほど妙な引き方をしない限り下地を崩す心配は有りません。 ですので白熱灯でこまめに砥目を確認しながら効いていない部分を探しひたすら引きます。(それでも正しく引かなければ横手や鎬をけったり三つ頭を丸…

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錆身拝見

本日は、錆身や薄錆身、古研身などを10振りほど拝見。 その中には再刃と思われる物が数振り有りました。 銘は良いと思われるが茎に火肌が出ていたり、銘は良いと思われるが上身との時代や出来がズレ、さらにその他の再刃の条件が出た物など(再刃の結果にはさまざまなパターンが有りますが、地鉄は本来の時代に近い状態で、刃は焼き直した時代と思われる出来になるパターンが多い気がします。・・あぁでも地鉄も傷っぽさ…

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研磨工程を ⑤

某日、細名倉を終え内曇砥に進みます。 内曇砥は下地研磨の最終工程です。   ※改正~細名倉でもそうですが、砥石の粒度が細かく成って来ますと研ぎ桶の水や研ぎ舟に残る荒砥の粉は刀身にヒケ傷を付ける原因となりますので、改正砥あたりからは通常以上に清潔に保たねばなりません。 そしてこの内曇砥以降はその究極の工程で、砥石を効かす事と同時に”ヒケとの戦い”でも有ります。 ですので私は、下地研磨は細…

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研磨工程を ④’

④ではまとまりのない事を書きすぎました。  書きすぎですがバラバラな内容なので書落も多くあります。 ご容赦下さい。

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研磨工程を ④

某日、細名倉(天然)を突く。 この”突く”と言う研ぎ方は、刀身に残る砥石痕でも分かる通り、棟の線と平行に成る様に体の左側に向い押して研ぐ方法です。 この時、左へ押す運動プラス上下の運動、所謂「しゃくり」も加えます。(改正砥の時書きませんでしたが、改正で筋交に突く時は、「左右+上下+前後」で、刀身の砥石痕は縄を並べた様な状態となります。)(改正は縄を並べた様な状態。中、細名倉は髪の束を…

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研磨工程を ③

朝から雪掻きで疲れました。 家の前の道路がアイスバーン状態になる前に掻き取ろうと思ったのですが時すでにおそし・・。 内曇を割るタイルタガネで道路の氷をかなり割りましたが、今外を見たらミゾレが降っていましたので、このまま雪に変わって明朝は道路つるんつるんです。 お正月はちゃんと休まないと締りが無いのかも知れませんが、こんな時こそ普段はなかなか出来ない事を・・。 仕上げの実験や石試し等や…

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無題

2011年となりました。  本年もよろしくお願い申し上げます。 京都は雪のお正月です。 これもまた良いものです。

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