京都 刀剣入札鑑定会

一号  太刀

これは二尺五寸を優に超えるでしょう。 反りも大変深い。(刃長 二尺六寸七分 反り 一寸三分二厘)
匂い口沈みごころで広めの直刃調。 刃中は大変よく働く。
地鉄は詰んで整う。 全体に極淡く映る。
物打に大きな刃こぼれ2箇所。

姿や刃のバランスは来国行ですが、諸条件が揃わない。
多分12年ほど前ですが、そっくりな刃こぼれの在銘を見たのでこれに。

 青江守次と入札。


二号  刀 

乱れ刃。 肥前。

この異風さは忠国に行きたいが、この人にも有りですよねぇ・・。

 肥行廣と入札。


三号  脇指

菖蒲造り。 尺二寸ほど。 先にも反りが有る。 
藤島風の互の目を間を詰めて焼く。 少し肌立つも質が良い地鉄に、淡く乱れ映り。

よい脇差だと思います。 どこかで見た気がするが思い出せない。 本で見たのか?
若干異風さを感じるが垢抜けた雰囲気も持っていると思う。

 長船幸光と入札。


四号、五号 両刃短刀

四号  極小さい。かなり細身で重ねは厚い。 6寸以下か。 匂い口締り、皆焼風。 詰む鉄。 備前では無い。
五号  小さめ。 重ね薄。 フクラ先張って丸い。 末備前風の地刃。 しかし備前では無いでしょう。

出題者さんは、ちょっと珍しい御品を好まれる事を知っていますので、色々考える。
確か以前も鞍馬関の脇指を出題された事がありました。

 四、五号ともに、鞍馬関吉次と入札。


 同然
 同然
 イヤ
 イヤ
 イヤ


三号、正直備前意外思い浮かばないんですが・・。 どこで見たのかも思い出せず。

 手掻包真と入札。

四、五号 まいりましたな・・・。  
五号の姿は書籍で度々見ますが今日は全く思い出せない。  
四号に至っては今まで一切見た事がありません。

まず四号、兼栄(かねひで)ってちょっと変わった物を造っていませんでしたっけ?!  兼栄と入札。
五号は力尽き、ノサダに入札。


 同然
 同然
 イヤ
 同然
 イヤ


三号は最後まで思い出せませんが、かっこいい刀です。  兼定と入札。
五号は既に力尽きておりますが、古水田と入札。


 同然
 同然
 イヤ
 同然
 イヤ


 一号 太刀 恒次(左近将監 備前) 特別重要刀剣
 
 二号 刀   肥前住播磨守藤原忠國

 三号 脇指 石州出羽貞綱作     重要刀剣

 四号 短刀 濃州関住兼助作  天正八年八月日 所持銘

 五号 短刀 相州住正廣


一号の左近将監恒次は全くウブの状態を残す貴重な御品です。
名物「数珠丸恒次」として著名な重要文化財の太刀、ながらく古青江とされて来たのですが、本日の出題刀と同じ備前の左近将監恒次の作と言う事が判明しています。 (この御太刀、少し前に色々と資料を調べて居た品で、まさか鑑定刀として出会うとは思っておりませんでした。)

三号出羽(いづわ)貞綱、重刀図譜で何度も見た刀でした。  押形よりも断然良い!

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