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錆身脇差

2009/03/26 23:48
 本日は錆身の細い脇差を拝見しました。

遠目に見てヒョロッっとした印象。 
一尺七寸ほどか。
反りはやや深め。
茎の錆も若く江戸末期と見え、乗りも甘い感じです。

表の腰部分だけに地艶を少し当てる程度まで研ぎ進められています。
帽子は改正くらいでしょうか。
残りは錆で何も見えません。

細いし茎も若いし、新々刀の元服刀かなと言うつもりで手にしたのですが、拝見して驚きました!
凄い刃です。
長船系の最上クラスか、鎌倉後期の一文字か、畠田か。

束刀の一振りらしいです。
こんなのが雑ざって居る事も有るのですね・・・(*^ー^)ノ
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京都支部定例入札鑑定

2009/03/23 00:16
 本日は、いつもの様に京都私学会館にて京都支部入札鑑定会が行われましたので参加させて頂きました。

本気度100%で臨んだのですが、恐ろしく外してしまいました(T-T)


一号 
 太刀姿。 明治〜昭和と思われます。 沈んだ綾杉肌。 上手な龍の彫り。
匂い口はかなり沈んでいます。 金着牡丹祐乗ハバキ?

貞勝か貞一か悩む。 姿や出来は貞勝の典型と思われます。

 龍が緻密なので、月山貞一(明治)と入札。


二号
 刀。 二尺四寸ほどか。 中切っ先。 反り少し深め。 大変良く働く中直刃。小さい尖り刃交じる。 古刀っぽい雰囲気。 金着太刀ハバキ。

先に三、四、五、一号刀を見たのですが、いずれも時代が若く、二号は古く見えるが絶対に若い物だと思います。
刃中大変良く働いていますが、かなり硬そうな鉄。 匂い口がムラになり深くなって居る部分の沸は荒くなっています。
地鉄は全体に硬く、白ける。
太刀ハバキはもしかしたら古い物かも知れませんが、所持者が入札鑑定時に面白いのであえて太刀ハバキにしたのか・・・。

しかし名前が出てきません。 今日は同然表を持って来なかった事を後悔します。

 新々刀 波平安某と入札。


三号
 刀。 二尺二寸ほどか。 切っ先小さめ。 小鎬先がかなり下がる。 反り大変浅い。 身幅重ね共に大人しい。
湾れ刃。 匂い口沈む。  帽子深く無造作。
地刃共に少し荒びた感じで、古調だと錯覚しそうです。

初代忠吉の志津写しでしょう。 
匂い口も沈んでいますし、全体の雰囲気から忠吉銘前期作と思う。

 秀岸銘忠吉と入札。


四号
 刀。 身幅重ねともしっかりしています。 二尺四寸ほど。 反り五分ほどか。
丁子と細い互の目。 焼頭がヒョコヒョコと飛び出しています。
小沸出来。 足長めですが、先不揃い。 帽子の返りが深く硬く止まる。
鎬地に細い棒樋(チリが広い。刃側と棟側の広さが違う。 重ねからして研ぎ減りでは無いかも)

わぁ全く分らない・・・。
おそらくハズレですが、分らないので城慶子正明と入札。


五号
 短刀。 一尺か、強か。 重ね厚め。 三つ棟で真ん中かなり細い。
表裏に刀身に比して小さめの彫り有り。
異質の鉄を混ぜた大肌。 少し綾杉掛かる。
刃は沸出来の互の目湾れ。

 会津十一代兼定と入札。



 然
 イヤ
 当
 イヤ
 イヤ


一号は貞勝だったのですねぇ。  
後で田中貞豊刀匠に、このハバキは貞勝に大変多いハバキだと教えて頂きました。


二号は全く分りません。
 古く見えますし、武蔵大掾忠廣に入れようと思ったら、波平でイヤなのですでに西海道はアウトです(T-T)

 古く見える物でそれらしい刀工が出てこないので、出来は全然違いますが、播磨守輝廣に入札。


四号これまた全くわからず・・・。
 
 沸具合と焼頭は違うと思うのですが、紀州為康と入札。


五号は会津十一代兼定の札で大満足していたのですが、ダメとなると大変苦しいです・・・。
 
 大分違うのは承知ですが、肌物と言う事で、一貫斎義弘と入札。


 然
 イヤ
 当
 イヤ
 イヤ


二号は改めて見る気力も有りません。
 新刀綱廣と入札

四号 大阪の新々刀に入札しようとしていましたが、「大阪じゃないよ」と言ってくれた方がいて、
これだ!っとばかり越前兼植と入札。 急に元気になって来ました(^^)

五号 もう全く分りません。
 周防永弘と入札。


 然 
 イヤ
 当
 イヤ
 イヤ


 一号  月山貞勝 昭和十一年紀
 二号  加州住高平
 三号  肥前国住人忠吉作
 四号  播磨守忠国
 五号  月山貞一


 二号高平にはこんな刀が有るのですねぇ。大変勉強になりました。
 三号は秀岸銘では無く住人忠吉だったのですね。絶対そうだと思い余計な入札をして外すと恥かしいです・・。
 四号、兼植に入札して満足しきって元気になって居たのに答えは肥前でした(^-^; 新刀新々刀は難しいです。
 五号ですが、最初見た瞬間に「綾杉交じりだが、絶対に貞一では無い!」っと確信を持って貞一以外に入れ続け たのですが、これは痛い外し方でした(T-T)
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最近は

2009/03/16 00:18
ちょっとブログには書いていませんでしたが、最近も色々と珍品名品を拝見致しております。

とある大大名家より昭和初期の売立てで流出した非常に珍しい御刀で、長年愛刀家が秘蔵していたため世に出て居ない品です。
近年発行の書籍で「こう言う物があるらしい」的に記載が有るのを発見しましたが、現物はそれ以上の品でした。


また、歴史的理由で銘を改竄された御刀を二口拝見。 (それぞれ別の理由で)
いずれも良刀であり、茎は触られていますがそれもまた歴史。貴重な資料です。 


大変保存状態の良い太刀拵えを拝見。
江戸末期の物でしょうか・・。 当たり一つ有りません。 本当に大切に大切に扱われて来たのでしょう。
中身は鎌倉末期の在銘太刀です。  鎌倉期の大和千手院かと思いましたがハズレました。


鎌倉末期の大和物在銘年紀入り平脇差をしずしずと拝見。
ん〜・・映画は難しいのはダメなのでワ〜っと言うハリウッドが楽しいですが、刀はこういうのが好みです。


典型的慶長新刀の平身を拝見。
慶長期は鎌倉後期と同じ様に、各国で名工が多数輩出された時代です。
それぞれ個性は強いのですが、なぜかどこか共通性を感じる出来口で、何か引き付けられるものを感じます。
個人的にですが、慶長新刀全般に少々荒びた感が有ってもそれすらも欠点とは言わせないパワーを感じます。


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古三原をUP

2009/03/09 23:43
研磨記録、「古刀・備後国」に古三原をUP致しました。

大磨り上げ無銘ですが、姿に優美さを残し、また最良の地鉄でした。
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古三原に

2009/03/08 21:46
先日、了戒か直綱を研磨記録にUP予定とお知らせしましたが、準備の都合で古三原に変更させて頂きます。
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了戒・直綱

2009/03/06 22:12

近日、了戒(山城国・鎌倉時代)もしくは直綱(石見国・南北朝時代)を研磨記録にUPする予定です。
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記念の品

2009/03/02 23:42
先日、田中貞豊刀匠より記念の品として携帯用目釘抜きを頂きました(^O^)♪  
記念の銘も切って頂いていて感激です!
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試作の短刀などの茎(なかご)を目釘抜きとして再利用した品で、玉鋼100%です!ちゃんと化粧鑢も入っています(^^)
転用の品ではありますが、ゴツゴツとした玉鋼の塊からこの状態になるまでに、いったいどれだけの労力が費やされて居るのか・・・それを想像しただけですでに愛着が湧いてきます(^^)
余技として少数ですが制作されたようですので、もしかしたら5月の連休時期にみやこめっせ(京都市勧業館)で行われる恒例の京都刀剣祭り現代刀ブースで入手可能かも・・・?

 
そうそう、私事ではあるのですが(いつも私事ブログですが)、昨年義父への記念の品として貞豊刀匠に小刀の製作をお願い致しました。
小刀は登録の対象外の品でもありますし、品位を落とさぬ範囲であれば有る程度の要望におこたえ頂けると言う事でしたので、この小刀を研磨をさせて頂いた旨の銘を私自身が切らせて頂きました(^-^;
正直私の銘が作品の品位を汚してしまっているので、画像のUPは控えさせて頂きます・・。
それでも、ホームセンターで鉄板を買ってきて、毎夜銘の練習をするのは大変楽しい経験でした(^O^)♪
銘切り素人の私にとって小刀は銘のスペースが大変小さく、さらに深く切ると刃鎚効果で刀身が曲がってしまいますのでかなり難易度が高い物でした。。。
ほんの小さな物なのですが、玉鋼を使い太刀などと同様に鍛錬し焼き入れしそして研磨された輝きに、大変喜んで頂く事が出来ました!




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京都 刀剣研磨 2009年3月のブログ記事/BIGLOBEウェブリブログ
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